「スリルとユーモアの王」コーエン兄弟 作品の特徴
いまも昔も、いわゆる映画通はコーエン兄弟のファンが多いような気がします。 映画好きに「好きな映画は?」と聞かれたときは、 「『ブラッド・シンプル』とか『ビッグ・リボウスキ』、コーエン兄弟が好きだから」 と答えればきっと「…
いまも昔も、いわゆる映画通はコーエン兄弟のファンが多いような気がします。 映画好きに「好きな映画は?」と聞かれたときは、 「『ブラッド・シンプル』とか『ビッグ・リボウスキ』、コーエン兄弟が好きだから」 と答えればきっと「…
「ハードエイト」は1996年に公開された、ポール・トーマス・アンダーソン監督のデビュー作です。 アンダーソン監督の作り出す作品は、映画史に残る名作ばかりです。どの作品を分析してみても、多くの学びがあることは疑いの余地があ…
時代がミレニアムから21世紀に移行したころ、ポール・トーマス・アンダーソン監督を「21世紀最初の巨匠」と表現している記事を目にしました。 たしかに、間違いない。 なにしろ1970年生まれのアンダーソン監督は、二十代のうち…
今回は2010年に公開されたデビッド・フィンチャー監督の「ソーシャル・ネットワーク」を分析します。 この作品は物語のほぼ半分が、ふたつの訴訟をおこされたフェイスブック創業者マーク・ザッカーバッグの調停シーンです。 これま…
映画監督には2つのタイプが存在しています。 現場のムードを重要視して作品制作をおこなうタイプと、自分の求める映像を撮るためには徹底的に戦うタイプ。 前者の代表はクリント・イーストウッド、後者はスタンリー・キューブリックや…
いつの時代も親日家の映画監督は多い。 古くはジョージ・ルーカスやヴィム・ベンダース、最近ではギレルモ・デル・トロやウェス・アンダーソンなどが親日を公言している。そんな親日監督の代表格がタランティーノ監督だ。 大衆受けとは…
今回取り上げる作品は『イングロリアス・バスターズ』、クエンティン・タランティーノ監督による2009年公開の作品です。 全5章で構成されるこの作品のうち、今回は第1章部分を分析してみましょう。タランティーノ監督は登場人物の…